【大学院留学準備】Personal Statementの書き方

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今回はイギリス大学院に応募するにあたってとても重要な書類であるPersonal Statement(以下PS)に関して説明したいと思います。

Personal Statementとは?

Personal Statement(もしくは出願動機書)は、イギリス大学院留学の際に必ず必要になる書類の1つです。あなたはどんな人なのか、なぜ大学院に行きたいのか、といったことを自分の言葉でアピールできる重要な書類となります。今回の記事では、私の経験をもとに準備~完成までのステップをご紹介したいと思います。ステップは大きく分けて3つです。

STEP1: 構成を考える

いきなりPSを書き始めようと思っても、どんな内容を盛り込めばいいのか等、じっくり案を練る必要があります。また書く内容も執筆者が社会人か学生かで大きく変わってくるでしょう。私は社会人でしたので、今回は社会人を例にとりたいと思います。

 

Paragraph1:なぜその大学のそのコースに行きたいのか
Paragraph2:学生時代に何を頑張り何を学んだのか
Paragraph3:社会人では何を経験しどんな実績をあげたのか
Paragraph4:その他インターンシップ等、他の人とは違った経験
Paragraph5:応募するコースで学んだことを、卒業後のキャリアでどう活かすか

以上、私は全部で5パラグラフに分けました。もちろん構成は人によって違いますし100%正解というものもありませんので、自分が書きやすい構成、正しいと思う構成にしていただいても構いません。

STEP2:構成にそって文章を書く

500~600wordsの範囲で内容を書ききること

PSの文字数ですが、500文字を切ると少なすぎますし、600文字を超えると長すぎて試験官が読むのが面倒になってしまう場合があります。なので、500~600文字が1番ベストではないかと思います。私の場合は約570文字で書きあげました。

 

将来の目標を軸に内容には一貫性を持たせること

構成を考えた後は、ついに内容を肉付けしていきます。ここでの1番のポイントは内容に一貫性を持たせることです。具体的には、「私は将来商品企画・開発にマーケターとして携わりたいためにThe University of Edinburgh MSc Marketingに行く」ということです。これから詳細に説明していきますが、大学院で勉強したいと思った理由、これまでに培ったスキルや今後学びたいこと、全てが「商品企画・開発」に関連しています。ではこのポイントを念頭に、先ほど述べた構成の細かい内容を説明していきます。

 

 

Paragraph1:なぜその大学のそのコースに行きたいのか

P1を書く際に私が行ったことが

①志望する大学の特徴を研究する

②その大学の志望するコースの特徴を研究する

③その志望するコースで働く教授について調べる

①~③の内容の結果、私はこの志望大学に行く必要があると文章を締めます。

この3点をとにかく行いました。自分が将来描いているキャリアや目標を達成するために、私が志望する大学・コースがどれだけ正しい選択なのかをアピールしなければいけません。例えば「○○という教授は私が学びたいことを専門的に扱っており、是非この教授のもとで学びたい」「Marketing ResearchというModuleが特に私にとっては理想的な科目である」といったことを私は記載しました。

 

Paragraph2:学生時代に何を頑張り何を学んだのか

ここでは私が学生時代に取り組み頑張ったことを記載しました。「My enthusiasm to create new products grew during my third year at university when I participated in ◎◎ Business Plan Competition~」という書き出しからスタートし、学生時代に企業会計研究会に所属していたこと、そこでビジネスプランコンテストに取り組み入賞等していたことを記載しました。そして最後にこの経験から培ったスキル等(e.g. マネジメントスキル、ビジネスプランの知識)を記載して締めました。

 

Paragraph3:社会人では何を経験しどんな実績をあげたのか

学生の皆さんはこの章は書けないとは思いますが、社会人の方は必要になる部分だと思います。私の場合、要約すると「ある企業で営業として様々なお客様に対応することでコミュニケーションスキル等が身についたが、同時にマーケティングを無視した商品開発がいかにお客様に不必要な商品を届けているかに気づき、マーケティングの重要性を改めて感じた」といった内容です。将来商品企画に携わってもマーケティングの知識なしでは成功しないだろう、だから私は学ばなければいけないんだ、といった内容です。

 

Paragraph4:その他インターンシップ等、他の人とは違った経験

第4パラグラフは「My application stands out because I have experience from a number of perspectives~」という書き出しで、上記では書ききれなかったが伝えることでプラスになるような内容を記載しました。私の場合は(たった3カ月ですが)カナダでなんちゃってインターンシップに参加していたので、そこでの経験、得たスキルを記載しました。

 

Paragraph5:応募するコースで学んだことを、卒業後のキャリアでどう活かすか

ついに最後のパラグラフにきました。ここではそんなに大したことは記載しておらず、70 words程度しか書いていません。内容は、「将来このコースで学んだことを活かしてMarket Researcherになりたいです。このキャリアを歩むためにはこのコースが1番です」のようにとても抽象的なことを書き、最後は「I am sure completion of the MSc Marketing programme at the University of Edinburgh will support my career ambition」で締めくくりました。正直この最後の文章はコピペでもいいのではないかというくらい多様されがちというか、常用フレーズですのでよければご利用ください。

 

STEP3: Proofreadingを行う(校正を依頼する)

PSを書き終えたら今度は文法、スペルチェック、また内容がロジカルか・一貫性があるか確認していきます。文法やスペルミスが多すぎると審査の方から印象が悪くなるので最後まで気を抜かずに行ってください。自分で校正を行う場合は可能であれば書き終えてから1日あけることをおすすめします。1度落ち着いて見直すことで、これまで気づかなかった間違いにも気づきやすくなります。また私のように自分の英語力に全く自信がない方は外国人の友人や外部に英語校正を依頼することも可能です。ここで校正のためのお金を節約したい方へのポイントがあります。

 

お金を出して校正する際はイギリスのネイティブに頼むと安い

 

本当にこの文章の通りです。イギリス人は個人的にproofreadingを行っている方がたくさんおり、また日本の業者を通じて行うよりもかなり格安です。私の場合はイギリス人に依頼するという考えが当時はなく、日本の業者に約7000円支払いましたが、個人ですと約1500円で行ってもらえます。Googleの検索で「proofread/uk」といったように検索するとたくさんでてくるのでご利用ください。こういった個人を利用する際は、その方のHPに過去のreviewがあるかどうか、どんなproofreadingをこれまでに行ってきたのか等をきちんと確認することで安心して依頼ができます。依頼自体も、①メールで問い合わせる(希望する期日も伝える)②OKがでればWordでPSを送付する③入金、の3ステップで大概は完了するでしょう。

 

終わりに:よく使ったフレーズ

最後に、私がPSで使用した便利なフレーズをいくつかご紹介できればと思います :)

~ nurtured my desire to do ... 「○○の経験がxxしたいという意志を育てた」

my enthusiasm to do ... 「xxする私の情熱」

be keen to do ... 「xxしたい(切望するイメージ)」

~ is the best opportunity to widen my marketing knowledge, acquire practical skills, and develop my career as a market researcher 「長いので省略」

 

 

以上3点がPSを書く上で重要なポイントとなります。この他にも書き方で気になることがあればコメントいただければと思います!