【大学院生活】全教科の成績発表

イギリスの大学院の成績のつけ方

大学院に入学して、やはり1番気になるものが成績です。日本では大学によってはSABC、優良可といった成績のつけ方だと思いますが、イギリスでは(たぶん)共通したグレードシステムがあり、以下のようになっています。

 

70点以上 :Distinction (A1: 90~, A2: 80~, A3: 70~)
60点~69点:Merit
50点~59点:Pass
50点以下 :Fail

 

日本とは違い、50点以上を取ればとりあえず合格と判断されます。これだけを見ると50点なんて簡単にとれそうなので難しくは思わないかもしれませんね!

 

落第の可能性はある?落第への処置は?

まずは落第の可能性があるかどうかですが、もちろん落第する可能性は十分にあります。私が勉強していたMSc Marketingでもテストで30点代を取っている人もいましたし、他のコースでもクラスの1/3が単位を落としている授業もありました。なので「50点を取る」ということは簡単に思えますが、実は日本のテストと比較して取るのが何倍も難しい点数なのです。

 

仮に単位を落としてしまった場合、通常は年度末(例:8月)に再試験の機会があり、そこで合格すればOKといった救済処置があります。しかし、The University of Edinburghは他の大学とは違い、2教科まで単位を落としても修士論文を書く権利をもらえます。ここで注意したいことが、卒業する権利ではなく修士論文を書く権利だということです。仮に3単位以上落とした場合は、救済処置は何もなく問答無用で退学となり、修士論文を書くステップに進むことができません。

 

The University of Edinburghに留学予定の方は、決して3教科以上単位を落とさないように気をつけてください!

 

 

実際に私が取得した成績

では、実際に私がどんな点数で卒業が確定したのか公開したいと思います。

 

Semester 1

Principle Marketing Management: 59点 (Pass)
Consumer Behaviour: 60点 (Merit)
Marketing Decision Analysis: 62点 (Merit)
Marketing Research 67点(Merit)

Semester 2

Marketing of Service: 68点 (Merit)
Marketing Application: 63点 (Merit)
Understanding Brands: 61点 (Merit)
Marketing in a Digital World: 71点 (Distinction)


Dissertation

Dissertation: 80点(Distinction)

 

1年をとしてこのような点数となりました。コースワークの点数は、エッセイと試験の点数に与えられた比率を掛けて合計した点数となっています。例えば、

Essay - 78点 (30%)

Exam - 64点 (70%)

合計で68点というように計算されました。

 

最終的な成績評価

こちらは大学によって卒業時の成績評価が違うかもしれませんので一概には言えませんが、The University of Edinburghの場合は、コースワークの平均点数と修士論文の点数で決まります。私の場合、コースワークの平均点が64点、修士論文が80点でしたので、平均72点=Distinction?!かと思いきや、卒業はMeritとなりました。Distinctionを取得するにはコースワークも70点を越えなければいけないようです、残念…。ただ少なからずそれなりに良い点数で卒業できたのではないかなぁと満足しています。

 

最後に:Merit以上で卒業することを目指すこと!

もし卒業後イギリス国内での就職を目指している方、PhDへ進むことを検討されている方は、是非Merit以上での卒業を目指してください。ただでさえ競争率の激しいイギリスでの就職において、いくら大学名が有名であろうと、卒業時の成績が優秀でないと優秀として認めてもらえず不利になります。最低限、Meritを目指してください!PhDに進む場合も、OxfordやCambridgeだと話は別かもしれませんが、Meritで卒業できればPhDへ進む資格がもらえます。

卒業後、日本に帰ることしか考えていない場合は、成績は低くても卒業さえできれば大丈夫だと思います。なので、”イギリスで”何かをしたい場合は、必ず優秀な成績で卒業することを意識して1年を過ごしていただきたいと思います。