【就職活動】大学院留学中の就職活動のスケジュール

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大学院留学中の就職活動はどうするの?

1年という短いイギリス大学院留学中は、勉強だけではなく就職活動のことも考えなければいけません。この度、無事に就職活動が終わり転職先が決まりましたので、今回は大学院留学中の就職活動の大まかなスケジュール、また実際の私の実体験をご紹介できればと思います。

これらをご紹介する前に、大事な点を1つ述べておきます。

 

新卒or転職、日本or海外で就職活動のスケジュールは大きく変わります!

 

私の場合は既に3年の職歴があるので、「転職」+「日本」での就職活動を選んだため、比較的スケジュールはフレキシブルでしたが、新卒や海外での就職を目指している方は状況が大きく変わってくるでしょう。

新卒+日本で就職希望の場合

まず新卒+日本で就職を希望する場合は、日本の採用スケジュールに合わせる必要があります。

 

注1:今後通年採用となる場合もありますが、この記事では経団連指定のスケジュールを想定しています

注2:私は実際には経験していないので、日本で新卒だった頃を思い返しながら憶測で記載しています

 

ここで大きく問題となるのが、多くの日系企業が企業説明会や面接において現地での出席を求めているということです。オンライン対応の説明会は最近増加傾向にありますが、それでも面接の段階に進むと対面を求められることが多いでしょう。また日系企業にありがちなのが、履歴書も手書きを求められることが多いことです。これは海外在住ですとなかなか難しいことだと思います。

 

この大変さを少しでも減らすために、London Career ForumBoston Career Forumに参加してください。(※次回の記事で詳しく書きたいと思います)

 

転職+日本で就職希望の場合←私はここ

次は既に職歴があり日本での就職を希望する場合です。この場合は、通常の転職活動とほとんど変わりはありません。

 

帰国の1カ月前には書類を提出しSkype面接を開始する

 

これは帰国後すぐに働き始めたい方へのポイントとなります。もちろん企業によって違いますが、留学生の皆さんが受けるようなグローバル企業はSkype面接を導入してることが多いです。そして多くの企業は最終面接のみ対面面接を求めてきます。なので、この最終面接を帰国のタイミングに合わせる必要があるので、それまでに書類を通過し、1次面接(もしくは2次面接まで)を留学中に終わらせる必要があります。

 

私の過去の経験上、帰国の1カ月前には書類の応募を始めることをお勧めします。スピード感的には、エージェント経由で書類審査に約2日~1週間、1次面接の結果に2~3日でした(不合格の場合は連絡が1週間以上かかる傾向がありました!)。これに合わせて面接のスケジュール調整を行わなければならないので、1カ月はかかるだろうなという肌感です。

 

では私の実際の転職活動のスケジュールをご紹介します。

8月末:修士論文を執筆しながら転職エージェントに連絡

9月:転職エージェント経由で応募開始・Skype面接開始

10月上旬:最終面接@日本→2日後オファー

1月:就業開始予定

 

今回私はできるだけ職歴のブランク期間を減らすために、イギリス滞在中に就職活動をスタートさせましたが、先ほども記載した①London Career Forumにて4月に内定をもらう、②帰国してから就職活動をスタートして約1カ月~3カ月で内定をもらうという手もありますので、ご自分の予定・目標と照らし合わせてスケジュールを組むことが大事かなと思います。

 

新卒 or 転職 + 海外で就職希望

 

最後は新卒・転職に関わらず、とにかく海外(特にイギリス)で就職したいと考えている方が対象となります。イギリスで就業するためには、Visa Sponsorになってもらえる企業を見つけないといけません。学生VisaであるTier 4では1週間の就業時間に上限があり、フルタイムで働く資格は与えられていません。また、Visa Sponsorshipになれる企業には厳しい基準があり、そのあたりの中小企業ではまずサポートはないと考えたほうが良いでしょう。

こちらのリンクに、イギリス政府発行の2018年11月付のVisa Sponsorship対象企業一覧がありますので、よければ一度目を通してみると良いかもしれません。

 

【Register of Sponsors】

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/755055/2018-11-09_Tier_25_Register_of_Sponsors.pdf

 

まず応募先候補としては、Graduation Scheme、Internshipそして通常の応募がメインになるかと思います。そしてポイントは2つです。

 

①できるだけ早く就職活動を始めること!
②フルタイムでなくても、まずはインターン(ビザサポートなし)を獲得する!

 

Graduation Schemeについて

Graduation Schemeは、日本の新卒採用をイメージすればわかりやすいかと思います。そして、大手のGraduation Schemeこそ締め切りが早いです。9月に大学院がスタートしたとして、年内に締め切りになるところがたくさんあります。なので、このGraduation Schemeを目指す方は、イギリスの環境・勉強に慣れながらすぐにCVを企業に送付する必要があります。Graduation Schemeに合格した場合は、卒業後の就業が想定されています。

 

Internshipについて

まず新卒の方について、Graduation Schemeに応募するには、新卒採用といえどもそれなりの経験が求められます。なので、日本の大学を卒業し、そのまま大学院に来られた方だと職歴もなく、いきなりGraduation Schemeだとなかなかパスしないことが多いです。そして転職の方について、たとえ過去に職歴があったとしても、ビザサポートの壁が大きいので、いきなりイギリスでのフルタイムの仕事の獲得はかなり難しいです。なので、新卒であれ天書kうであれ、まずはどこかの企業のInternshipに申し込んで経験を積み、イギリスで働ける能力を証明して改めて就職活動を行います。Visa Sponsorが提供しているインターンであれば、もしかしたらそのままインターン後に就業可能にもなるかもしれません。

そして、このインターンシップはTier 4の基準内で就業できるのか、フルタイム並みの就業時間で学業を終えてからでないと難しいかどうか、といったことをきちんと確認して、応募ができるようになったらすぐに動き始めたほうが良いと思います。

 

通常の応募について

最後はGraduation SchemeでもなくInternshipでもなく通常の応募となります。一言でまとめると、とにかく難しいです。私のクラスメートの台湾人は、広告系で4年の職歴あり+英語も堪能にも関わらず、数百社応募してどこからもオファーは来ませんでした(現在はビザサポートなしのインターン中)。そのため、修士論文を書き上げてから応募を始めていては帰国までに仕事を得られない可能性が高いです。なので、とにかく早く応募をスタートしてください。例えば友人のオーストラリア人は、2018年1月にフルタイムのオファーをもらい、2019年1月就業スタートでしたので、学業が終わるまで就業を待ってもらえる可能性はとても高いです。なので、とにかく早く応募を始めて、ポジションを確保することが重要となります。

 

終わりに

今回は就職活動のスケジュールをメインでお伝えしましたが、スケジュールだけでなく、やはり「何を勉強したか」も就職活動にはとても大きな影響を与えます。例えば、文学系を学んだ方は海外での就職は限りなく可能性が低くなるかもしれませんし、逆にプログラミングといった即戦力となるスキルを学んだ場合はより可能性が高くなります。イギリスはファイナンスが強いので、ファイナンスを学べば就職の可能性は広がりますが、マネジメントを学んでも正直難しいでしょう。もし、今コース選択を迷っていてこのブログを見てる方は、是非将来どこで働きたいのか、何の仕事をしたいのかをしっかり目標だて、それに合ったコース選択をしていただくことが1番重要でないかなと思います。

 

次回はBoston Career Forumについて、そして私の転職活動について詳しくお話できればと思います。では(*'ω'*)